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48歳、キックボクサーとしてデビューします。

「突然ですが、2月12日(日)にアマチュア・キックボクサーとして試合デビューさせて頂くことになりました。」

このようにお伝すると皆さんが予想以上に驚いてくださるので、ここに至るまでの2年間を簡単にお伝えしておこうと思います。

 

 

実は2020年の暮れ、人生最大級に体調を崩しまして。スクールカウンセラー(SC)以外の仕事を1ヶ月半休職しました。

 

当初は自分でも何が起きているのか不明で…身体面の異様な具合の悪さや、それによるメンタルの激しい落ち込み等、週1回のSC以外の日はずっと寝ていました。

そんな中、考えたのは父親と自分の人生のことでした。父は癌で54歳の時に他界し、周囲から「若くして亡くなった」と言われていましたが、父の生い立ちからの大変な人生を知る私としては寿命のような気もしていたのです。

 

 

私は病床にて

40代は人生の午後。この体調の悪さは命が死に向かっている証拠だなぁ」「気がつけば自分も46歳 (2020年時)か。父と同じならあと8年。いつ死んでもいいと思って生きたけど、息子は3歳…息子の顔をまだまだ見ていたいなぁ。ああ、死にたくないなぁ…」なんてことを思ってました。

「でも、この体調の悪さや、親父の死を含めて、死はいつでも来るなぁ…」「やりたいこと、やり残したことは何かなぁ?」。

時はコロナ禍。そうでなくても制限はある中で、残りの時間で何が出来るかを考えてみたのです。そこで出てきたのが、

「ああ、自分が生きている間は“(今より)ちゃんと父親やろう”。そして”息子のヒーロー”でいたいな」という思いでした。

 

 

逞しくて、明るくて、家族を愛していて、人生で大事なものをちゃんと知っていてそれらを息子に与えられる。そして挑戦し続ける姿を見せられる」。

これらが、私の思う”ヒーロー父ちゃん像”として浮かびました。

そうであるならば、やったことがない「分かりやすい逞しさ」を手に入れるためには?と考えた時に出てきたのが、キックボクシングでした。

なぜ、キックかというと、これも理由は単純で(勤務先である巣鴨の事務所のそばに)キックボクシング・ジムがあることを知っていたからです。

 

余談ですが、桝田のような1970年代生まれの少年たちは「北斗の拳」「がんばれ元気」「リングにかけろ!」「はじめの一歩」など少年漫画にて”強い漢への憧れのようなもの”が刷り込まれているのです。

 

(↑現在は3つ隣のビルに移転)

だもので、巣鴨にジムがあるのは相当前から知ってましたが、「格闘技未経験の40代からキックボクシングを始めるなんて遅すぎるかな?」「ジムにはコワモテの人たちが沢山いて、こんなヒョロヒョロの中年が行ったら笑われちゃうかな?」なんて思ってました。

それでも、残りの人生時間と私の思う”ヒーロー父ちゃん”像に立ち向かうため2021年3月に初めてみた次第です。

(入った後に知りましたが、私が入会したTARGET巣鴨は那須川天心を初め、多くのチャンピオンを輩出した名門ジムでして。知ってたらビビって門を叩かなかったかもです(笑))

 

 

体験には2月に訪れたのですが、入会までの1ヶ月間で運動療法や運動による脳内伝達物質の活性化、こころの病気に対する筋トレの有効性などを書籍等で知りまして。

実際、それらに取り組み、脳内伝達物質の観点からもキックボクシングは大いにやってみる価値があると思ったのも決め手でした。

 

 

当時、ジムの会長さんに試合に出るにはアマでも1年半〜2年はかかると言われていたので、目標設定として2023年の3月までには参戦を!と思っていまして。
(こういうとカッコイイかもですが、目標が無いと辞める可能性があったのです(笑))

 

今回、無事に目標期限までに試合出場が決まってよかった…ような、もっと先延ばしにしたかったような。

 

(新規改装ジムで菅原会長さんと)

ただ、一つ、これをお読みくださっている方たちに伝えたいのは「Never too late(遅すぎることはない)」ということです。

自分が限界と思ったらそこで終わり。自分が始めたいと思ったらその日がスタートです。

 

こういった気づきや、ヒトの頑張り・チャレンジを笑い、ネタにしてバカにする人もいるでしょう。

でも、キックボクシングを始めて約2年。頑張ることを知っているジムのスタッフさんや会員さんが誰かを馬鹿にしたり、笑うような事に一度たりとも遭遇した事はありませんでした。

 

 

おそらく他人をネタにして馬鹿にする人は、自分が人からネタにされ馬鹿にされる事を常に恐れている人か、チャレンジ出来ない自分がずっと気になっている方かと思います。

そうならないためにも、自分の人生を生きるという本質は「Never too late(遅すぎることはない)」にあるのだと感じています。

 

 

正直、30歳の時にひきこもった自分がこの言葉を聞いても響かなかったかなと思います。

でも、父親になった自分はせめて息子に大切なことの一つ「Never too late(遅すぎることはない)」を行動で示して行きたいと思うのです。

 

「親でも子を変えられない。出来ることは親である自分が変わること、そして子に良い影響を与える手本となり続けること。緩やかでも親育ちの歩みをしていくことが親のつとめ」だと仕事を通して思い知りました。

 

 

辛い時はロッキーのサントラを聞いたり、『闘う君のことをぉ〜闘わないヤツらが笑うだろうぅ〜ファイト‼︎(中島みゆき)』を鼻歌で歌ったりしています(笑)。

48歳中年のデビュー戦、結果は果たして…。

これからは「闘う臨床心理士」としても活動していこうと思います。

ブログを最後までお読み下さりありがとうございます。

●試合情報

2月12日(日) RISE NOVA アマチュア・キックボクシング大会 第二部 一般Cクラス

●開始時間:12:30〜15:00
●会場:ゴールドジム大森
●試合クラス:ワンマッチ・マスターズ一般Cクラス
●観覧:無観客で実施のため不可
●配信:YOU TUBE

*詳細はオフィシャルホームページ(←リンクあり)

桝田智彦(ますだ ともひこ)

 

 

 

 

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