おかげさまで、今月9日の静岡いっぷく会、その翌日に開催されたOSDよりそいネットワークを持ちまして今年度(2020年3月まで)の講師案件を無事に終えることができました。
お声かけ頂いた団体代表ならびにスタッフの方々へ心より感謝申し上げます。
KHJ静岡・いっぷく会は長年ひきこもりに取り組んでおいでです。運営自体もしっかり親御さんが舵取りされ、家族会の中でもかなり安定した動員と質を担保されている貴重な会だと思います。
この日は兵庫県社協の方が、わざわざ私の話を直に聞く為に足を運んでくださいました。また、静岡の臨床心理士さんも聴講くださり、心より感謝申し上げます。
私はいろんな形のひきこもり回復があって良いと思っております。
一方で、ひきこもり臨床研究11年間を取り組んできた結論としては「わが子の心も見て・支え・育む」視座から「親が」とりくむ”親育ち・親子本能療法”が最良だと思っております。
いっぷく会講座では質疑応答を予定の1.5倍に変更し、多くの質問にお答えさせていただきました。その質問は、親御さん自身が取り組まれてこそのものが多く、わが子への後悔が滲むものもございました。
だからこそ、私もしっかりお答えしていただきました。
ここで重要なのは「経験からのお答え」ではなく「心理学が中心」であるということです。
もちろん経験からの知見もお話ししますが、それですと多くの人に役立つ話にはならない可能性が大きいのです。
心理学は「心の科学」ですから、「正しい方法を、正しい順番で。継続して頂くと結果が出る」のです。私は臨床心理士ですのでこの心理学的視座を何よりも大切にしております。
逆に言えば、心理学的視座を持ってひきこもり回復を説明できる人は殆どいないのが現状かと思います。
翌日のOSDでは「ひきこもりが病気にならないために」というテーマで登壇させていただきました。
精神科医のゼミで2年学び、精神科クリニックでも勤務させて頂いたことからお役に立つお話は出来たかなと思います。
OSDは設立数年ですが業界でも知られた存在として頭角を表していることから、”これから”の親御さんたちが集ってらっしゃる印象でした。
一方で、赤裸々に「自分の現状と不安」を語ってくれた私と同じ歳くらいの青年の言葉に胸を熱くする瞬間がありました。私と青年のやりとりを聞いていた参加者の方々も感じたはずです、「子はここまで、親を思うのか」と。
勇気を出して質疑応答に参加してくれた青年に心からの「ありがとう」を伝えたいです。
ひきこもり状態というのは色んな要素が相まって陥ることが多いと思いますが、回復には「親がとりくむこと」が何よりも重要です。
「とりくむこと」とは「継続する」ことです。
何を選ぶかは、その親次第なのもまた現実かと思います。
4月からは少し講演ペースを落としますが、登壇機会がございましたらお声がけいただければと思います。
昨年4月に出版させて頂いた「親から始まるひきこもり回復〜心理学が導く奇跡を起こす5つのプロセス〜」。
発売から10カ月を経過しておりますが、本日もなおアマゾン・ベストセラーを頂くこともあり、多くの方にお読みいただけていることにも心より感謝もうしあげます。
本日も、ブログをお読みくださりありがとうございました。
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