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ひきこもりの人の殺人事件は全体のわずか「0.2%」。

本日も東洋経済オンライン様に「ひきこもりを「犯罪者予備軍」扱いする人の愚行 加害者がひきこもりの殺人はわずか0.2%」としてご掲載いただいております。

本当にありがとうございます。

この「0.2%」という数字には根拠があるのです。

東京新聞2019年6月6日「こちら特報部」の記事からの引用を用いました。共同通信の記事データベースに当たり、殺人・殺人未遂の容疑者・被告で、ひきこもりと報じられたケースが何件あるかを調べた結果、1999年から2019年までの20年間で43件あり、これを年平均にすると約2件だったのです。

さらに、記者たちが警察庁のまとめた各年の犯罪情勢を調べたところ、殺人の件数は1999年に1265件、2003年頃に1400件を超えましたが、それ以降は減少傾向にあります。過去5年間では年間900件前後です。

ひきこもっている人間が起こした殺人の年平均2件という数字は、過去5年間の900件前後という全体件数のわずか0.2%でしかないことを東京新聞は証明してみせたのです。ひきこもりの人間が起こした殺人事件は全体のわずか0.2%──。ひきこもりが犯罪者予備軍ではないことを示す決定的な数字です。

 

 

 

「中高年が引きこもる理由ー臨床から今れた回復へのプロセスー」。
書籍内ではエビデンスデータを採用し、原典を全て確保してから引用しております。

 

 

私ども臨床心理士がデータを扱う際には慎重を期しております。手前味噌ではございますが、直近出版された新書の中ではひきこもりと、その環境要因については一番エビデンスに基づいていると感じております。

もしも、よろしければ図書館にも置かれているようですので、ご一読いただければ幸いに思います。

 

本日も当ブログをお読みくださりありがとうございました。

 

追伸
匿名ではございましたが、本日(3/8)オンライン記事掲載後すぐに間違いご指摘のメールを下さった方にも感謝申し上げます。お陰様で迅速な対応ができました。ありがとうございます。

 

桝田智彦(ますだ ともひこ)

 

 

中高年がひきこもる理由ー臨床から生まれた回復へのプロセスー (青春新書インテリジェンス) [ 桝田智彦 ]

価格:1,089円
(2020/3/8)
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