親から始まるひきこもり回復
心理学が導く
奇跡を起こす5つのプロセス
- 「ひきこもりの子」を持つ親御さんを対象に執筆。
- 「親子断絶状態・完全無接触・暴言暴力・混乱錯乱・被害妄想・強迫行動・無言の子・昼夜逆転・確定病名」…あらゆる「ひきこもり」状態から自己実現とアイデンティティの獲得の道への回復に導く、「親だからできる」心理学的な取り組みを解説。
(アイデンティティ=自分が自分で良いと思え、他者からもそう思われている確信) - 親の具体的な取り組みと心の理解を中心に、イラストや図を用いてわかりやすく紹介。
- 回復までを5つのステップに分類し、心理学的な理解、回復事例、良い会話法・悪い会話法、確実な回復例と青年達からの正直な言葉を収録。
- 東京都若者社会参加応援事業団体:SCSカウンセリング研究所ひきこもり支援21年間の集大成をなす一冊。
筆者からのメッセージ
「どうすれば、わが子はひきこもりから回復しますか?」とよくご質問頂きます。
そして「その後ろにいるひきこもり状態に苦しんでいるお子さんの姿」を想像すると胸が苦しくなることがあります。私も人生に絶望したことがあるので尚更なのかも知れません。
何よりも大切なのは「わが子を回復へ動かす」のではなく「わが子が回復へ動きたくなる欲求を育んでいく」ことです。
元来、人間には人生を建設的にする欲求(自己実現欲求:本能)が備わっているのですが、蓄積された心の疲労やストレスで「生きていくエネルギーが枯渇」することがあります。この状態になると、自己実現欲求が機能しなくなり、人はひきこもり状態になったり、うつ病や精神病・パーソナリティ障害を引き起こすことがあるのです。
まず最初に、わが子は「ひきこもりたくて、ひきこもっているワケではない」という視点に親が立ってみることです。
そして、わが子の自己実現欲求が再び動き出すように環境を作り、我が子の心に「生きていくエネルギー」を注ぐのです。これらは全て「親が取り組む」ことで可能になります。
30年の支援から紡がれた「親育ち・親子本能療法」は「親の取り組みだけで」わが子をひきこもりから回復させることが出来る他にはない力があります。臨床心理士である筆者が11年の歳月をかけて「親育ち・親子本能療法」を心理学的に体系化しました。
今回は多くの方に役立つように、回復までの道のりを5つのプロセスに分け、具体的な取り組み方・考え方・親の在り方、会話方法などを事例を挟みながら書かせて頂きました。
親が「正しい方法を、正しい順番で、継続すれば」、ひきこもりをはじめとする心の問題は必ず回復していきます。そして、人生を取り戻し、本来持っていた生きる力を取り戻します。
当書籍を通して、一人でも多くのひきこもる青年が「幸せを感じることのできる人生」を取り戻すことを祈っております。
桝田智彦
主な情報 | 著者:桝田智彦(ますだ・ともひこ) | ||
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