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春にして君を想う。

親友が他界して15年。彼が去ってしまった春には色んな思いが込み上げて来ます。 

 

20代の頃に築いた「自分のアイデンティティ」であった音楽家としての人生が徐々に枯れ拡散していく苦しみの中での30歳。無二の親友の死は私に絶望を招きました。

 

あの暗い絶望と孤独は振り向けばまだそこにいる気もするけど、目の前には(15年前では)全く想像してもいなかった現在がある。

 

 

親育ち・親子本能療法が体現するように、信用できる親・アテになる親がいれば人生は取り戻せるし、切り開いていけるのだと思います。

 

15年前の絶望時、一気に楽になりたかったけどそんな魔法が無い事も分かってはいて。そんな当たり前の現実がとても辛かった。

 

抑鬱に絡めとられ萎縮した心は(今思えばなんて事ない)一歩を踏み出す事さえ躊躇させました。

 

それでも、母親の支え、仲間の支え、恩師の支えで、産業カウンセラー→大学入学と卒業→大学院入学と修了→臨床心理士試験合格→医療就職とスクールカウンセラー→公認心理師試験合格。

 

高校時代にプロの作曲家になると決めていたので全く勉強せずな高校3年間…ダブりそうになりながらギリギリ卒業した高校。あの時の学力では、まさかここまで来れるとは微塵も思いませんでした。

 

大学時代にゼミの恩師(精神科医)は僕に言いました。

 

『この先、あなたが臨床心理士になったとして。その人に家族・親族、友達のカウンセリングを任せられるような、そんな臨床心理士になりなさい』

 

この言葉を1年に1回必ず問うのが彼が去ったこの春。

恩師の言葉に応える臨床心理士にはなれてきているかなと思います。

 

 

でも、親友は僕に親族のカウンセリングを託してくれるだろうか(二重関係云々は置いといて)。

本が出る事をどんな風に思ってくれるだろうか。

 

残された遺書の最後には『来世で会おう』と書かれてました。

来世で親友に再会した時に「尊敬してもらえる友」であれるよう、この一年を誠実に取り組んで参りたいと思います。

 

桝田智彦 (ますだ ともひこ)

コメント

    • 石原江里子
    • 2020年 4月 29日

    コメント失礼いたします。

    この記事を読み、涙が溢れました。
    桝田先生のお人柄がよく分かり、心が優しさに包まれ温かな気持ちにさせていただきました。
    ありがとうございます。
    どうぞ、これからも頑張ってくださいませ…。

    先生の存在がどれだけ多くの方を救ってこられたか…。

    ご友人も天国からいつも見守ってくださっていると
    思います。

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