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“ちゃんと”ひきこもれば、回復する。

 

私が副代表を務めるSCSカウンセリング研究所では月に3回、親の勉強会(ひきこもり講座)を母親講座2回、父親講座1回開催しています。

 

一月で年度が変わるので今回は6回目。毎回、勉強会テーマが定められており、今回は『子はひきこもれず焦って動く。『親の理解』でちゃんとこもれる』でした。

 

いきなり、「ちゃんと ひきこもる」なんて言われたら驚きますよね。

 

だって、我が子のひきこもりに困ってこまって尋ね歩いているのに読む方のニーズに逆転しているように感じるかもしれません。

 

 

多くのひきこもり施設・支援団体が『就労・就学』へ動かしたり、ひっぱったり、引きづり出したり。

 

そろそろ気がついて欲しいんです。

  

『誰でも思いつく様な事をやってもダメだと言うことを』。 

 

そして、心理学のチカラを。

 

ぶり返し可能性を含めた「就労・就学希望型」ひきこもりの約3割は、就労・就学支援によって社会再参加を果たす印象があります。

 

しかし、後々ぶり返して再度ひきこもり、ますますエネルギーをすり減らし、本人も家族関係も悪化してませんでしょうか?

 

先日、40歳以上のひきこもりが61万人という驚愕のデータが出てきました。その翌日の朝日新聞朝刊『オピニオンフォーラム』にこんな記事が。

 

 

 

⬆︎ 私が注目した点は『自己肯定感がないからか、短期間で辞めた仕事が多く続ける自信がない』『次第に生きる意味を失う』と言う言葉です。

 

著書にも書きましたが、「生きる意味を失うこと(絶望)」と「自己肯定感がない(自信がない)」。

 

これらは、ひきこもり回復に必要不可欠な重要な基礎的2要因です。そして、この2要因を失った時、独力で再獲得するのは困難を極めると思います。

 

だから

 

親が『「生きる意味を失ったこと(絶望)」と「自己肯定感がない(自信がない)」我が子』を理解し、これらを再獲得する環境を整えてあげるのです。

 

 

そうれば、必ず『生きる意味』と『自信』を取り戻していきます。ただし、どれくらいの時間を要すかは親次第ですが

 

室町時代の連歌に『急がば回れ』とありますが、必要な回り道をした方が「確実」です。

 

我が子が『心身ともに安心安全を感じられる家(安全基地)』を手に入れれば、必ず建設的な人格になっていくことが心理学で分かっているのです。

 

先日、ある北陸のお父さんがSCSカウンセリング研究所の父親講座体験しに来てこう言いました。

 

『SCSのお父さんたちに驚きました。皆さん明るい!皆さん、我が子が復活していくものと、本当に思ってらっしゃる。私の地元の勉強会はお通夜みたいだからまた来ます』と。

 

学ぶ場所を選ぶのも、親次第かもしれません。

 

 

 

桜も咲く場所を選んでいるのかも…。

 

ますだともひこ

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