11月30日(土)福井県反貧困キャラバンさんにお招き頂き、講演させて頂きました。
体調が傾いているここ数ヶ月、移動するだけで疲れるので、金曜日スクールカウンセラー後にギリギリ新幹線に飛び乗り前乗り(前日入り)致しました。
お陰でギリギリまでホテルで用意ができ、余裕を持って会場へ向かいました。
駅から城跡を過ぎて会場を探すこと8分。アクセスは良いのですが、到着した90分前には当然周囲は静けさに包まれておりまして。
せっかく呼んで頂いたのに「人っ子ひとり来なかったら…」と少し心配になってしまったの正直な気持ちでした。
いざ登壇させて頂いたところ、後ろの机がない椅子にも沢山の方が座って下さるほどの動員で、これまでの反貧困キャラバンさんの取り組みの歴史と宣伝にこころから感謝した次第です。
講演内容は「大人のひきこもりの今」についてをとご依頼頂戴しておりましたので、正に私の2冊目となる『中高年がひきこもる理由』の内容が一致した次第です。
一方で、反貧困キャラバンのKさんは『親から始まるひきこもり回復』を読んで私にお声かけ頂いたので、その内容を兼ねるとなると90分ギリギリ目一杯使うことに…。
前半はとにかくエビデンスに基づいて「なぜ、中高年ひきこもり」が61万人という数字で出てきたか?
社会的な背景とその要因、今後の対策について実現可能なレベル(訪問看護や訪問支援でのオープンダイアローグ活用など)をお話しをさせて頂きました。
そして、後半は「家族に出来ること」、すなわち親育ち・親子本能療法について。
正直、後半の方が私に価値があると思っておりますので、しっかりと事例とポイントを“心理学的に”お伝えさせて頂いた次第です。
講演は本番を重ねるたびに発見がありまして。ひきこもり回復において私が1番伝えたいのは、やはり『親子の信頼なのだ!』と思った次第です。
リハーサルをして時間を計ったのですが、やはりギリギリに。またしても質疑応答の時間が少なくなってしまいました。
申し訳ありません。
終了後には沢山の方が激励の挨拶や、越前市社協の方、他県から来て下さって感想を頂戴した方も多く、『親から始まるひきこもり回復』と出会って良かったと涙を流されながら握手して下さる方もいて…
それだけで福井県にて講演させて頂いた甲斐がありました。
福井県は今回の他にも多くのひきこもりイベントを開催し、ひきこもり対策への本気度が伝わってきます。
直近のニュースでも兵庫県で臨床心理士常勤化が伝えられており、ひきこもり支援熱は南高北低な印象で発展しつつあると感じております。
この熱が日本全土に広がることを祈りつつ、私は私の地域でその熱の一部になれるよう、日々、臨床心理士として取り組んで参りたいと考えております。
最後に、反貧困キャラバンのスタッフの皆様に登壇の機会を頂けましたこと、心より感謝申し上げます。
本日も最後までお読み下さり、ありがとうございました。
桝田智彦(ますだ ともひこ)
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