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郡山市講演を振り返って。

2月6日(土)、福島県郡山市ビッグアイ7階市民交流プラザにて講演をさせて頂きました。

一都三県に2度目の緊急事態宣言が発令された影響で、ご依頼いただいていた講演が中止になるなど影響が出ていた年末年始。

かねてからお話いただいいていた郡山の講演もどうなるかと思いましたが、主催のNPO法人キャリア・デザイナーズ(以下、キャリア・デザイナーズ)さんの万全な感染予防対策と揺るぎない開催意義で無事開催となりました。

キャリア・デザイナーズさんは私の著書 ”中高年がひきこもる理由” の内容をメインにとのご依頼で、開催前にも2度のZOOM会議を持ってすり合わせを行い、私の登壇意義もかなり明確にして頂きました。

 

  1. 中高年ひきこもりを生み・取り巻く諸問題
  2. その背景にある日本経済政策の致命的な欠点と影響のエビデンス
  3. 地域や支援者ができる実行可能な取り組みと利用できる社会福祉
  4. わが子のひきこもりの問題に取り組む親御さん向けの回復に必要となる心理学的知識
  5. 親御さん向けの具体的な回復プロセスへの理解。

これらを踏襲した講演を110分、質疑応答40分といったボリュームあるプログラムで実施させていただくことになりました。

当日は始まってみたらビックリ。感染対策による動員制限がある中でも満席、ZOOM参加も50名以上と今までに経験したことがない講演となりました。

会場には、郡山市長、福島県議会前副議長、郡山議会議員、福島県中小企業家同好会の皆さん、福島民報さんもご参加くださり、キャリア・デザイナーズさんの日々の取り組みの確実さを感じた次第です。

 

 

普段の約2回分の内容を一回に凝縮したので、少し駆け足気味の展開でしたが参加した皆様がついて来てくださっているのを感じることができました。

また、キャリア・デザイナーズ:深谷理事長とパネルトークと質疑応答も十分なお時間を持ってご対応できたかなと感じております。

私は日本における「ひきこもり」というテーマは「孤独と死の問題」として考えていくべきだと常々お伝えしており、コロナ禍においては一層深刻化したと思っております。

これらにおいては大きな目では、行政サービスを拡充するほか解決策がないと思います。政権が悪しき緊縮財政から正しい積極的経済政策を打ち出し、プライマリーバランス黒字化という意味のない指標をやめ、国民の生活を底上げする政策をしていくしかないのです。

現政権は「自助・共助・公助。困ったら生活保護がある」と言いましたが、正しくは「公助・共助・自助の順で、生活保護に至らないようにするのが政治の仕事であると。

20年間のデフレと、GDP成長率ゼロの現状を踏まえ、ひきこもり、若者の自殺の問題、子どもたちの健全な教育風土の悪化はもう限界、待ったなしのところまで来ているというお話もさせていただきました。

 

 

私は臨床心理士ですので、個人のこころの諸問題の専門家を主としております。しかし、100人に一人いると言われるひきこもりの問題は、この国の貧困・自死・格差社会・生活苦などの問題とダイレクトに繋がっており、このことはもう他人事では済まされない現状があることをご理解いただければと思う次第です。

上記の思いから、ひきこもりというテーマは「必要・緊急」案件だという思いで、緊急事態宣言下にある東京から伺いました。

もちろん、私の専門である「親の取り組みにおけるひきこもり回復」のお話もさせて頂きました。

 

今回の講演を主催下さったNPO法人キャリア・デザイナーズさんはとても信頼がおける支援を地道に執り行っており、支援団体としての方針も比類なきほどの高いレベルと感じました。

またご縁がございましたら、登壇機会を頂戴したいと思います。

最後になりましたが、先日、再び福島県で地震がありました。私の母親が福島県出身であることから思い入れも強い福島県、そしてキャリア・デザイナーズさんのご無事と持続的な活動の発展を祈っております。

 

 

NPO法人キャリア・デザイナーズ理事長の深谷さん、統括マネージャーの鈴木様にお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

本日もブログをお読みくださり、心より感謝申し上げます。

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